ロボット業界の現状と課題。ロボットシステム導入に必要なものとは。

2020年1月25日

どこの企業も人手不足の昨今ですが、人手不足解消の為、ロボットの導入を考えている企業も多いです。

「ロボット」と聞くと人の代わりに何でもしてくれて、力持ちで、文句も言わずに働いてくれると思っている人が多いのですが、実は単純作業の繰り返ししかできず、ちょっとでも位置が変わったり、運ぶものが変わると設定しなおさないといけません。

ロボット業界の現状は課題がたくさんあります。

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ロボット業界が成長する背景

現状の人員についての状況ですが、従業員の離職・採用難等で従業員が不足していると回答した企業は全体の49.2%になっています。

直近2018年5月の有効求人倍率(季節調整値、厚生労働省、6月30日発表)は1.60倍と、44年4カ月ぶりの1.6倍台に達し、企業の人手不足を裏付けています。

しかもこの人出不足による収益の悪化が要因で倒産する「人出不足倒産」が起こっていますが、深刻な問題になっている人出不足ですが、企業は人手が不足しているからと言って、生産や企業活動をストップする事は出来ません。

それらの問題を解決するのが「ロボット」と言われていて、2020年まで政府が「ロボット新戦略」とし2015年:6000億円⇒2020年2兆4,000億円市場にしようと目論んでいます。



 

産業用ロボット導入の課題

人の代わりに作業をしてくれて、休む事も文句を言う事も無い「ロボット」ですが、導入には様々な課題があります。

費用面の課題

ロボット導入にはロボットだけでは使う事が出来ませんので、周辺の機器や設計、ロボットプログラム費用、据付費用等々かなりのコストが掛かります。

また、導入後もメンテナンス費用や、古くなると更新しなければなりませんので、その費用も掛かってしまいます。

 

情報面の課題

ロボット導入費用にかなりのコストが掛かりますが、その費用対効果判断が導入前では予測が難しいく正確な費用対効果を算出する事はできません。

他にも、ロボットを導入したいが「どんな機能」「何が出来る」「どの作業に向いている」「どんな機種」と言ったロボットの機能・性能に関する情報もどこで入手するのか不明瞭です。

 

人材面の課題

ロボットを導入してもそれをオペレーションする人材が必要になりますが、誰でも簡単に操作できる物ではありませんので、それなりの知識・経験を持った人材が必要になります。

通常の操作は覚える事が出来ても、不具合が出た時、微調整、保守・メンテも必要ですし、ロボットは専用のプログラム言語で動作していますので、それを変更や構築できる専任者も必要になりますが、エンジニアも人材不足ですがら確保は難しいのです。

 

その他の課題

ロボット導入するには安全柵やロボットの稼働領域といった広いスペースも必要ですし、慣れていない人が操作すると、安全面の不安も残ります。

そもそもロボットシステムを導入したいけど、どこに相談したら良いかがわかりません。



 

産業用ロボットを導入するには

ロボットシステムの導入には、ロボットを買うだけでは使えませんので、システムとして提案・構想・設計・製作・システムアップをしてくれるパートナー企業が必要になります。

業界ではこの様な企業の事をロボットシステムインテグレーター(SIer)と呼んでおり、自動化したい作業・工程を確認しロボットを選定・システム構想をして実現化してくれる企業です。

それぞれのSIerには得意分野があり、「大型ロボットが得意」「食品業界が得意」とかがありますので、自社でロボット化したい工程によって選定が必要です。

そういったSIerと連絡を取るにはいろいろな方法があります。

 

ロボットメーカーの紹介

大手メーカーは展示会に出展していますので、ブースでアテンドしているスタッフに相談したり、HPから問合せをしたりして紹介してもらいます。

 

【展示会】国際ロボット展(IREX)

【展示会】ロボデックス(ロボット開発・活用展)

 

基本的にはロボットメーカーではなく、SIerがシステム構築しますので、SIerを紹介してもらいシステム構築の打ち合わせをします。

【ロボットメーカー】FANUCのHP

【ロボットメーカー】安川電機のHP

【ロボットメーカー】ABBのHP

 

メーカーとタイアップしたSIerがHPで紹介されたりもしています。

⇒KawasakiはSIerをHPで紹介しています。

その他の相談窓口

その他、協会や財団法人もあり、それらはロボットメーカー、SIerと協業しています。

【SIer協会】SIer協会のHP

【ロボット工業会】ロボット工業会のHP

↓川崎重工業株式会社のお膝元の兵庫県では、新産業創造の為の公益財団法人もあります。

【NIRO】NIROのHP

 

産業用ロボットは万能ではない

ロボットと聞くと人の代わりに何でも作業をしてくれて、自由自在に動いて、文句も言わず働いてくれる。

そんなイメージを持っている人も多いかと思いますが、実際のロボットは単純作業の繰り返しが主な使われ方になっています。

同じ位置に同じ作業を繰り返す事しか出来ず、臨機応変な対応はできませんし、少しでも動きを変えようと思えば、プログラムを作れるエンジニアの力が必要になります。

しかしながらAI/IoTと言った技術を活用する事で、より簡単に自在に使えるような技術がどんどん開発されてきています。

業界ではプログラムレス・簡単操作・人共存・職人の技術継承といったテーマを持って次世代のロボットの開発が進んでいますので、近い将来ロボットをもっと目にする事になるでしょう。

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Posted by mrt